戦後国会における議員立法の研究
著者:高野 恵亮
判型:A5判・上製・256ページ
発行日 2016年11月7日
ISBN:9784904180679
定価:3,000円+税
本書はこうした議員立法の意義と有効性を認め、従来のような閣法の優位と議員立法の傍流、補完的な位置付けについて再考を求める立場に立つものである。具体的には、1947年制定にされた日本国憲法のもと、今や70年が経過しようとしている国会における議員立法について、まず理論的、実際的な側面から検討し、その全体像について把握すること、次にこれまでの議員立法の中で特徴的ないくつかの事例をとりあげ、検討することを通じて先にあげた議員立法の意義と有効性を展望することである。
まえがき より
《目 次》
まえがき
序章 問題認識と研究対象
第1章 日本における議員立法をめぐる理論状況
はじめに/第1節 国会をめぐる理論状況/第2節 議員立法をめぐる理論状況/おわりに
第2章 戦後国会における議員立法の検討 ―第1回国会から第163回国会まで―
はじめに/第1節 議員立法データベースの概要/第2節 戦後国会における議員立法の検討/
おわりに
第3章 政府依頼立法の検討
はじめに/第1節 政府依頼立法とは/第2節 渡米議員団と改革提言/第3節 政府依頼立法
の検討/おわりに/資料
第4章 「お土産法案」批判と議員立法の「自粛」-1955年の国会法第56条の改正をめぐって-
はじめに/第1節 「お土産法案」の検証/第2節 国会法第56条の改正過程/第3節 改正のも
たらしたもの/おわりに/資料
第5章 商法改正と金融再生関連法案 -議員立法の「領空侵犯」-
はじめに/第1節 議員立法の質的変化/第2節 1997年の商法改正/第3節 金融再生関連法
案/おわりに
終章 総括と今後の展望
著者略歴
高野 恵亮(たかの けいすけ)
1971年 東京都生まれ
2000年~2003年 財団法人行政管理研究センター研究員
2003年~ 嘉悦大学経営経済学部非常勤講師
2007年 法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士後期課程修了、博士(政治学)
2011年~ 関東学院大学経済学部非常勤講師
研究分野 政治学、公共政策、行政学
著書 『環境政治の展開(講座 臨床政治学 第六巻)』(共著、志學社、2016年)
『政治学の基礎(講座 臨床政治学 第四巻)』(共著、志學社、2014年)
『行政不服審査の実務』(共著、第一法規、2013年
『現代日本宰相論-1996年~2011年の日本政治』(共著、龍渓書舎、2012年)
『破綻と再生』(共著、日本評論社、1999年)
主要論文 「海岸漂着物処理推進法の成立~そのプロセスと意義~」
(『嘉悦大学研究論集』第102号、2013年)
「行政機関の不祥事対策に関する
一考察 ―「事後検証機関」型対策の限界と行政機関への内部統制制度導入をめぐって
(『ポリティーク』第12号、2010年)
「自民党の政策形成能力」(『嘉悦大学研究論集』第91号、2007年)他
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