アメリカン・ソルジャー ～　米国社会と兵役制度史

 著者　清水　隆雄

サイズ：Ａ５判・４９８ページ

発行日：２０１２年８月１５日

ＩＳＢＮ：９７８４９０４１８０２０４

定価：３，８００円＋税 　

この本は、米国の軍隊の歴史的な変遷を縦軸にすえ、横軸として兵役にまつわる様々な問題、たとえば、徴兵、志願等による兵員の確保、女性、黒人、マイノリティの兵役参加、さらに、徴兵反対運動、徴兵忌避などについてのさまざまな問題点の変遷を点描し分析している。これまでの戦争研究は、戦争の中での個々の戦闘や会戦、戦略、戦術、軍事技術、さらには戦争自体の政治的背景などが主流であった。しかし、これらの研究だけでは、戦争の全体像がつかめるわけではない。ややもすると、戦争に実際に参加して戦う兵士についての研究は、これまで軽視されて来たように見受けられる。この本は、米国で現実に戦争に参加した兵士の問題を多面的に研究したものである。戦略、戦術を駆使した個々の戦闘や会戦などを研究することが、表側から見た戦争研究であるとするならば、これは、裏側から見た戦争研究といえるであろう。　

 

著者紹介

１９４７年埼玉県生まれ。

２０１０年中央大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了。

元国立国会図書館専門調査員。専攻・米国軍事史。

共著は『アメリカ政治３０年の検証　研究家８人の報告書』行政出版局、１９９０年、『ジャパンプロブレムin ＵＳＡ』三省堂、１９９２年、『戦後アメリカ大統領事典』大空社、２００９年など。

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