小説『光のパシスタ』
著者 宮嵜 道男
判型:四六判・並製・300ページ
発行日 2019年5月1日
ISBN:9784904180969
定価:1,500円+税
人と人との出会いは
単なる偶然か
輪廻のひとこまか?
サンバカーニバルのミューズの物語
ブラジルと云えば、サッカー、ボサノヴァ、サンバカーニバル。
移民を通じた百年の交流。地球の反対側であっても日本との心の距離は近い。
サンバカーニバルは本場、リオ・デ・ジャネイロはじめ、イギリス、スウェーデン、カナダ、
オーストラリア各国で風物詩としてすっかり定着している。
日本では浅草サンバカーニバルとして花開き、観客動員数50万人という北半球最
大の規模を誇る。
これは、浅草、リオのサンバカーニバルを舞台に繰り広げられる、人と人との情感が
織り成す、縁しの物語である。
目 次
銀白の煌き(5頁)/2.エスコーラのチラシ(22頁)/3.ジョアン・ジルベルト・コンート(25頁)/4.サンバチーム・コンタクト(33頁)/5.みなとみらい営業(47頁)/6.クリパ(63頁)/7.リオのカーニバル観戦会(75頁)/8.人生は旅一座(87頁)/9.ハイーニャ・コンテスト(101頁)/10.団旗、バンデイラで追悼(115頁)/ 11.コステイロ(121頁)12. 浅草そしてサンバカーニバル(136頁)/13.熱狂の八月(143頁)/14.ヂスフィーレのアピート(152頁)/15.一転俄か(156頁)/16.永遠の今(161頁)/17.マルコス・ソウザ(164頁)/18.思わぬ収入(177頁)/19.ロンドンとんぼ返り出張(193頁)/20.チャーリングクロス・ホテル(200頁)/21.不可解な夢(207頁)/22.シンポジウム撮影(214頁)/23.母方の姓(223頁)/24.偶然の出会い(226頁)/25.地球の裏側へ(232頁)/26.サンボドロモ、サプカイ(248頁)/27.カーニバル二〇〇八・イン・リオ(254頁)/28.辛いツアー反省会(264頁)/29.悲しい報せ(273頁)30.ふるさとの海(276頁)31.大きな丸い岩(287頁)32.ピッコーラ(292頁)/あとがき(297頁)
あとがき
サンバカーニバルは本場ブラジルの他、イギリス、スウェーデン、カナダ、オーストラリア、そして日本の各地で毎年行われている。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロでは九十万人、浅草でも五十万人の観客動員があるという。世界中で楽しまれているイベントだが、サンバカーニバルを舞台にした物語は一九五九年の世界的な大ヒット映画「黒いオルフェ」以降なかった。本書は六十年ぶりのサンバカーニバルを舞台にした物語ということになる。
浅草サンバカーニバルは毎年八月末に行われるが、そこで演じているダンサーやバテリアの若者たちがどのような人たちで、何を思ってパレードを繰り広げているのか、ほとんど知られていない。新聞やテレビなどのメディアでは、夏の風物詩としてごく表面的にしか報道されない。彼らは目的を持った集団であり、非常に強い喜怒哀楽持っている。その表現活動に貴重な青春の「時」をつぎ込む純粋な若者が多く、膨大な手間と大きな金銭的な負担を乗り越えてサンバカーニバルに打ち込んでいる。
本書では、サンバチームの日頃の活動や思いをベースに、そこで発せられる何気ない言葉が火花のような臨場感となっている。
著者 略歴
1950年東京生まれ。明治大学卒業
1993年日本オーガニックコットン流通機構設立後23年間理事長を務めた。
2010年「オーガニックコットン物語」出版 コモンズ
現在は多方面の執筆活動をしている。
2004年から2014年まで横浜のサンバチーム エスコーラ・ヂ・サンバ・サウーヂに所属し
浅草サンバカーニバルに打楽器隊として出場した。その10年間の実体験を活かして小説にした。
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