―偉大な社会を目指した大統領―
リンドン・B・ジョンソン
著者:今 博
判型:四六判・並製・240ページ
発行日:2017年11月1日
ISBN:9784904180723
定価:1,800円+税
ジョンソンの時代とは「大きな政府」を旗印として、米国の福祉体制を完成させた時期である。しかしながら、いわゆる福祉国家の実現は、“声なき中産階級”の反乱を招き、次のニクソン時代には、“新連邦主義”に象徴される「小さな政府」論が台頭、新保守主義的傾向が色濃くなっていった。その意味で、ジョンソンは、米国がリベラルな政治体制からコンサバティブな政治体制へと移行した“転換期の大統領”でもあった、といえる。
結語―トランプ新政権の発足―より
<目次>
序文
第一部、ジョンソン大統領論
第1章、ジョンソンの生涯と活動
第2章、若き日のジョンソン
第3章、多数派院内総務・ジョンソン
第4章、ジョンソンと1964年の大統領選挙
第5章、ジョンソンと1966年の中間選挙
第二部、ジョンソンの時代
第1章、1964年の米国
―偉大な社会計画・トンキン湾事件・大統領選
第2章、1965年の米国
―偉大な社会の建設・ベトナム戦争拡大・ワッツ暴動
第3章、1966年の米国
―ベトナム戦争の深刻化・ハト派の登場・中間選挙
第4章、1967年の米国
―ベトナム戦争の泥沼化・反戦運動・黒人暴動
第5章、1968年の米国
―ジョンソン不出馬・R・ケネディとキングの暗殺
第三部、「トンキン湾決議」とベトナム戦争の拡大
第1章、ベトナム戦争
第2章、トンキン湾決議
第3章、ベトナム戦争の教訓
第四部、日米関係の新展開-沖縄返還の“兆し”
第1章、日米首脳会談(1965年1月13日)
―自主外交と沖縄返還の始動
第2章、日米首脳会談(1967年11月14日、15日)
―「責任ある協力関係」を目指して
第五部、レディー・バード・ジョンソン
第1章、若き日のレディ・バード
第2章、ファーストレディ=レディ・バード
第3章、社会事業家=レディ・バード
結語
―トランプ新政権の発足―
*主要邦語・邦文文献
*初掲誌一覧
*索引
著者紹介
今 博(こん ひろし)
1951年 青森県五所川原市に生まれる
1970年 青森県立五所川原高校 卒業
1974年 明治大学政治経済学部政治学科 卒業
1974年~ 米国カリフォルニア州立大学 都市政策 修学
1975年~ 国会(衆参)永年表彰議員秘書(在籍18年)
1976年~1977年 国務大臣・国土庁長官秘書(福田赳夫内閣)
1981年~1982年 農林水産大臣秘書官(鈴木善幸内閣)
1988年~1989年 国務大臣・防衛庁長官秘書官(竹下登内閣)
1989年(2月、4月、5月) 首相臨時代理 田沢吉郎 国務大臣秘書官
1996年~1998年 参議院副議長 松尾官平 第一秘書
1999年~ 青森大学理事長付 特命事項担当
2003年~2011年 青森県議会議員(二期8年)
2011年~2012年 衆議院議員(東北比例選出)統括秘書役
2013年~ 日本臨床政治研究所 主席研究員
著作 『この人この道』第四集(OSK出版、1996年)共著
「日本選挙制度の問題点」『明治大学政経セミナー論集』(1974年)
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