下北『核』半島のいま
共著者: 鎌田 慧
伊藤 奈々恵 山本 武彦 藤本 一美 斉藤 雄志
判型:四六判・並製・172ページ
発行日 2016年10月15日
ISBN:9784904180662
定価:1,200円+税
本書は、シンポジウム『青森県“核半島”の現状と課題』日本臨床政治学会と専修大学社会科学研究所の共同主催。2015年10月10日、専修大学・神田校舎)における、ルポライター・鎌田慧先生、毎日新聞社・伊藤奈々恵記者の両報告内容と、早稲田大学の山本武彦・名誉教授、日本臨床政治学会の藤本一美・理事長両先生の討論内容をテープで起こし、これを文章化したもの。内容は以下の通り。
第1章 下北半島の実態(鎌田 慧/ルポライター)
マヤカシの3点セット、原発破綻の象徴、六ヶ所村再処理工場と大間
第2章 青森県六ケ所村の住民と核燃サイクル(伊藤 奈々恵/毎日新聞社・記者)
「反核燃」議席遠く、貧しかった村、「むつ小川原開発構想」の登場、核燃サイクルの到来、開発巡り村二分する村長選 反対派の衰退、村民の思いと選択、3・11後の逆風、揺るがぬ「核燃推進」、100年単位の共存模索
第3章 下北「核」半島と核燃基地(山本 武彦/早稲田大学名誉教授)
原子力のグローバル・ガバナンス、原子力のナショナル・ガバナンス、
原子力のグローバル・ガバナンスに付きまとう日本の脆弱性と戦略的曖昧性の克服
第4章 保守王国青森県の「核燃反対運動」(藤本 一美/日本臨床政治研究所所長)
はじめに―問題の所在、現代青森県の政治構造と開発行政、核燃反対運動の序幕―米内山訴訟、「核燃施設反対運動」の前進と後退 六ヶ所村の「核燃反対運動」、「核燃反対運動」の意義と課題
第5章 原子力技術のリスク構造(齋藤 雄志/専修大学名誉教授)
社会とリスク、巨大システムとリスク、原子力技術のリスク、原子力以外のさまざまな発電技術とリスク
*執筆者紹介
鎌田慧 早稲田大学文学部卒、ルポライター
伊藤奈々恵 東京大学農学部卒、毎日新聞社・記者
山本武彦 早稲田大学大学院修士課程修了、早稲田大学名誉教授
藤本一美 明治大学大学院博士課程修了、日本臨床政治研究所所長
齋藤雄志 東京工業大学大学院博士課程修了、専修大学名誉教授
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